森林保護のために

住宅エコポイントが再開されてから同じく木材利用ポイントも導入された。
木材利用ポイントは、住宅エコポイントとは異なり、日本の全国各地で使えるポイント制度である。

木材利用ポイントでは、地域の間伐材を使った人に対してポイントが付与されるものである。
そのポイントで、商品券や木材を使った家具、または各地域の農林水産物が交換できる。

こうした農林水産物は、森林のお陰で地域で生み出される。
環境は周囲と繋がっているということから分かるように、森林とその周囲の海は繋がっており、森林が健康に保たれていると、海のプランクトンの状態も健康に保たれるのである。
森林を守るためには、定期的に間伐が行われなければならない。
間伐は大量の森林伐採とは異なる性質をもつ。
木が生えすぎると、背が低い木は光が行き届かなくなり、腐ってしまう。
その腐った木は倒木となり、土壌に分解されることになる。
しかしその数が多すぎるとうまく分解されず、森林の土壌が不健康なものになってしまう。

そうした自体を防ぐために定期的な間伐が必要となるのだが、その間伐は使われなければ無駄になってしまう。
アカマツやヒノキといった地域材を住宅建設に利用すれば、その無駄を防ぐことが出来る。
床や天井など、住宅の様々な場所に使い、その面積が広いほど、間伐材が活きてくるのである。
木材利用ポイントはその面積ごとにポイントが付与され、最大60万ポイントをもらうことも可能であった。

省エネの家

京都議定書では、二酸化炭素の削減目標が掲げられた。
これは世界各国がサインした決まり事であり、地球環境を守っていくための取り組みが、即時為されなければならないという、喫緊した状況を象徴するものでもあった。
実際、二酸化炭素の排出により海面は年々上昇を続けている。
この海面の上昇により、既に沈んでしまった島もあるほどである。
人間は、経済的に発展するためには何でも行う性質がある。
しかし、宇宙の中でたった一つの地球に生きるには、そうしたエゴを一度立ち止まらせ、地球全体を一つの船として扱う必要がある。

そうした状況の中で生まれたのが、住宅エコポイントや木材利用ポイントの制度である。
住宅エコポイントでは、地球温暖化を防ぐための作りを実現した住宅を支援している。
エアコンや冷蔵庫、照明などの電気の使用で、住宅では多くの電力を使う。
電力は火力発電や原子力発電で生み出されているが、化石燃料で火を起こす火力発電は、その持続性に疑問視がされている。
このため、なるべく住宅を省エネの作りにすることで、国民全体の電気使用量を減らすという目的がある。

特にエアコンなどの空調設備は多大な電力を使う。
住宅を冷やしやすい空間にすることで、一回の部屋を冷やす電力を節約することが可能である。
また、電力も太陽光発電を使うことで家庭で補うことができる。
2010年当時、太陽光発電の能力も高まっていたことから、これをきっかけにソーラーパネルを設置する住宅が増えた。

また、住宅エコポイントは、震災後も再開された。
原子力発電所の運転が減少したことから、エコへの国民の意識が高まったためである。
この再開したポイント制度では、対象が震災地に限られていた。

住宅と環境

住宅エコポイントや、木材利用ポイントとは、政府が主導している住宅の補助制度である。
この中でも、住宅エコポイントはもう既に申込みが終わっているが、工事期間によってはポイントの交換が続いているところもある。
木材利用ポイントは申請申し込みがまだ続いているので、利用価値がまだまだ残されている制度である。

この制度は、地球環境を考えて作られたものである。
地球環境は深刻な状態に面しているといわれており、環境が破壊され、地球の生態系が変化してきている。
その地球環境破壊のほとんどが、人間が起こした森林伐採などの活動によるものであるといわれている。
森林伐採は、通常行われる間伐などの作業で伐採される多くの木が伐採されることである。
人間の経済活動を支え、発展させていくためにそうした伐採が行われてきたのであるが、それは単に人間の利益だけ考えたものであった。
地球の環境は全て連鎖しており、森林が伐採されると酸素を作り出す緑が失われてしまう。
そうなれば、二酸化炭素を吸収する働きが弱まるため、大気の中に二酸化炭素がたまり、熱が放射しづらくなるのである。
こうしたことが影響し、北極や南極の氷が例年よりも多く溶けている。

そうした自体を防ぐための動きが各国で行われており、京都議定書などでも二酸化炭素の削減基準が定められた。
日本では国や企業が率先して二酸化炭素削減の取り組みが為されているが、国民も自分たちの生活の見直しからその働きに参加している。
住宅エコポイントや木材利用ポイントはそのための取組の一つで、ゴミを排出しない・太陽光発電システムを取り入れた住宅、地域材を使った住宅にポイントを付与するものである。

住宅エコポイントの再開は、その地球環境に配慮したリフォームや建設に加え、耐震という目的もあった。
これは、東日本大震災を受けて再開されたもので、リフォームや新築の際に耐震も加える住宅を助ける目的があった。
未曾有の大災害では多くの人が住宅を失った。
その人々の暮らしを整え、国民の生活を地球環境も踏まえ豊かにしていく試みが求められている。